かんたん!ルール

バスケットボールは、しょっちゅう笛が鳴り、そのたびに時間が止まるスポーツです。
やったことのない人にとっては、何がなにやら??? ちょっとだけ、解説します。

E ベンチはどっち??

 試合が始まる直前、コート向かいの席に座って、さあ!と思っていたら、相手側の応援席だった…という経験はありませんか? 試合直前、選手たちは、自チームのベンチとは逆のコート(最初に攻める方)でウォーミングアップを行います。
 なので、子どもたちのアップを前に見ながら席についてしまうと、間違える結果に。『アップの反対』と覚えましょう。

  

D 3秒、5秒、8秒、24秒

 オフェンス(攻め)側に課せられた、時間制限です。3,5,8秒は審判が数えます。うでを水平に降っていたら、カウントしているよ、という合図です。笛を吹いたら時間切れ、相手ボールになります。24秒は、コートの端と端にタイマーが設置されています。ボールを持ってから24秒以内にシュートを決めるか、リングに当てるかしないと、ブザーがなって、相手ボールです。

  

C 得点について

 コートの半分を大きく囲むような曲線、これが3ポイントラインです。この線から外側(後ろ)のエリアで放ったシュートが入れば3点。内側のエリアは2点です。ライン上は内側とみなされるので、線を踏んでいると2点になってしまいます(もったいない!)。3点だったかどうかは、入ったときの審判の手を見てください。両手を挙げていれば3点です。指はピストルの形で3を示しています。

  

B フリースロー

 ファウルした相手が、シュートの動作中だった場合、相手にフリー(敵のいない)のスロー(シュートのつづき)が与えられます。打とうとしていたシュートが2点エリアなら2回、3点エリアなら3回スローできます。1つ入ると1点です。
 ときには、ファウルを受けながらもシュートが決まる、力強い場面があります。それが「バスケットカウント」。審判の動作もひときわ大きく、歓声が沸く瞬間です。得点の上、1スローが与えられます。

  

A ファウル

相手の動きに立ち入るような、手や足、からだのぶつかり。審判が、笛と同時にグーの手を挙げたら、『 ファウル 』が起こった合図です。ファウルは細かく記録されます。ひとり4回までできますが、5回すると退場。それ以降、コートには立てません。 見ていてむずかしいのは、ぶつかったかどうか、ではなく、動きに立ち入ったかどうか。その微妙な差を、審判が見極めます。

   

@ トラベリング

ボールを持ったまま、ラグビーのように走っていくことはできません。移動していいのは、だいたい2歩分。それ以上進んだかどうかは、審判のジャッジに任せましょう。審判が笛を吹いたあと、両手をぐるぐるさせたら、『 トラベリング 』。相手ボールに変わります。    

 

   

   

バスケみどころメモ

バスケットボールにあまり馴染みのない方へ、みどころや応援のアドバイスをいたします。

6.応援 〜 総体のまえに

 また、夏がきましたね。総体の夏です。3年生にとっては、とても大切な、部活動の締めくくりとなる大会です。
 まずは、今日この日を迎えられたこと、そのことを十分に褒めてあげてください。何もわからなかった1年生のときからここまで、決して順風だけではなかったはずです。うまくいかないことや、悩んだこと、辛抱強く耐えたこと、その荒波を乗り越えたからこそ、今日がある。その辛さを振り返ったとき、「でも、辞めなかった」と、自分に言える。そのことは、人生において、とても価値のあることではないでしょうか。
 勝敗ももちろん、気になりますね。でも、勝負には運もあります。だからこそ、応援しがいがあるというもの。運も引き寄せられるように、がんばって応援してください。

■

(応援の話)

 コーチをしていたときの話です。総体の日、見慣れない男性が応援席の端に座っておられました。しかも、試合開始にはまだ30分以上もあります(第1試合でした)。
 総体は、チームでいうと6つめの大会。練習試合も含めて、このころには誰の保護者さんか、たいていわかるのですが、まったく初めてお会いする方で、顧問の先生とつれだってごあいさつしたところ、ああ!あの子の! お父さんでした。
 口数の少ない男の子、でもやると決めたらやる、お父さん譲りだったのでしょうか、よく似た雰囲気を漂わせていて、ベンチに戻りながら、何か、ぐっときた記憶があります。
 最後の最後に、姿を見せたお父さん。今日だけは、という思いがこちらにも伝わります。この瞬間を見届けよう、立ち会おうという、「応援」とは少し違う、特別な意思を感じるのです。
 親が子を見守る。
 その力が、総体をさらに、かけがえのないものにしているのかもしれません。

  

5.走り出す。〜2秒先を予想して

 例えば、リバウンドを取ってマイボール、反対のゴールに向かってさあボールを運ぼうという場面。「取ったのを見てから走る」のと、「取りそうだ、と予想して走り出す」、の差。
 バスケットは、この差で勝負が決まります。ほんの1秒あるかないかの差です。
 敵と味方が入り混じり、空間に制限がないバスケットでは、先にその場所を占めたほうが有利になります。「取った」と「取りそうだ」の差が1秒だとすると、2秒後の場所には大きな開きがあるでしょう。そこに大事なチャンスがあるのです。

 試合を観ることに慣れてきたら、ときどきボールから目を離して、ほかの人が何をしているか、にも注意を払ってみてください。何やら動き出そうとしている、その子が勝負のカギを握っているかもしれません。

■

(おまけの話)

 私の好きだったチームは、こんなチームでした。
 得点したとき、騒がない。(ベンチは喜んでいます)すぐさま、ディフェンス態勢に入ります。簡単なことのようで、それは、なかなか難しい。どのチームも、シュートが決まると、笑顔が出たり、ハイタッチを交わしたりしています。
 そしてこのチームは、得点されたときにこそ、力を発揮しました。シュートを決められて後、スローインをするためにひとりがエンドラインに向かうとき、他のひとりはもう、反対ゴールに向かって猛然と走り出しているのです。空を切ってロングパスが渡り、がら空きのリングにシュート。その間、あっという間です。相手は自分たちの得点に一瞬気が緩んでいて、そのふいをつかれるのです。この1秒の差。
 入れられて決め返すのですから、±0のプレーですが、これがそのチームのスタイルになっていて、「バスケットの面白いところ」を十分に、魅せてもらったのでした。

  

4.いいパスが出せる人

 チームが得点しようとするとき、シュートを放つのは5人のうちの誰か1人、となりますが、その手前までには必ず、仲間どうしで『ボールの受け渡し』が行われます。これがスムーズにいくかいかないかは、シュートが決まるかどうかに大きく影響します。いいパスが出せる、ということは、シュートを決めるのと同じくらい大事なことなのです。
 いいパスとは、そのボールを呼び込んでいる人が、次にしようとしていること(シュート、ドリブル、パス、ピボット)を最短でできるよう、タイミングを合わせ、取りやすい位置に放ることを言います。つまり、仲間がやろうとしていることがわかっていなければ、いいパスは出せないということなのです。

 いいプレーだ、と感じたら、パスがどうだったかにも注目してみてください。「ナイスパス!」と叫ばずにはいられない瞬間が、随所にあるはずです。

■

(パスの話、おまけ@)

 いいパスからの、シュートが決まる。シュートにつながるパスを、アシストパスと呼ぶことがあります。まるで、シュートを演出するかのようなパス。シュートと同等の価値があるパス、とでもいいましょうか。
 こんな説を聞いたことがあります。
「バスケットの得点が2点なのは、アシストパスの分が加算されているから。」なるほど、と思います。

(おまけA)
 昔、中学校日本一に輝いたチームの女子選手が、速攻の場面を指して「仲間が走ってくれるから、走ってよかった、と思えるようにパスを出す」と言ったことがあります。仲間の立場で言い換えると、「いいパスが必ず来るから、走る」。この信頼関係があったからこその結果、と感じました。相手を思うことが、いいパスを出せるようになる素かもしれませんね。

  

3.応援 〜 総体に向けて

 柏市で行われる大会が年間6回あるうち、3年生から1年生まで、全員が参加する唯一の大会が、総体です。1年生は、チームの一員として、しっかりと役割を果たせるでしょうか。2年生は、その1年生の面倒を見ながら3年生を支える、そのたくましさが、きちんと備わっているでしょうか。そして、3年生。積み上げた時間と、積み重ねた力、技、友情。きりっと引きしまった表情から、強い決意が読み取れるでしょうか。
 コートにいても、ベンチにいても、2階席でも、チームのために、ベストを尽くす。
 できること全部を全力で、です。

 初戦が平日スタートとなっていますが、どうぞ、応援に足をお運びください。思い通りにいかないこともたくさん起こると思いますが、その経験も含めて、お子さんの成長の糧となりますように。

■

(応援の話、おまけ)

ご近所のお母さんに聞いたお話です。
バスケ部の息子さん、がんばって練習に参加していましたが、ケガをしたこともあり、ベンチ入りが難しいそうです。近く行われる大会を楽しみにしていたお母さんに、「見に来ないで」と告げたそう。そうそう、よくある話です。息子さんの気持ちもよーくわかります。でもそのときそのお母さん、なんて答えたと思いますか? 「あんたが声だして応援をがんばるかがんばらないかで、勝つか負けるかが変わるかもしれないんだよ! お母さんが行くか行かないかは関係ない!」
…どうでしょう、納得の返答ではありませんか(笑)
お母さんの軸足が、チームの勝利のほうにある、というのがミソ、その上で、息子さんのことを理解しているのもちゃんと伝わってきます。
 お子さんに来ないでと言われてひるんでいる親御さんがいらしたら、この手を使ってみては?

  

  

2.背中が語る 〜 ディフェンス

 ボールを介して、今まさに1対1が組み合うとき。お互いが間合いを図り、呼吸をよみ合うような緊迫した場面で、お子さんや、そのチームがディフェンスしている側だとしたら、どうぞ、その背中を応援してください。どれだけ集中しているか、どれだけ本気か、計算はあるか(後ろにいる仲間のために)。熱さと冷静さが、その背中から伝わります。

 相手が、ひるんだり、迷ったりしていたら、こちらが有利にはたらいているしるし。その瞬間が、「ナイスディフェンス!」です。

■

(ディフェンスの話、おまけ)

  ボールマン以外をマークしている後ろのディフェンスも、とても重要です。もし仲間が抜かれたり打たれたりしたら、すぐさまカバーにいかなくてはいけません。そのためには、自分のマークマンの動きを意識しつつ、同時に、ボールの場所と仲間の様子も意識しておく必要があります。以前コーチをしていたとき、その練習で、ひとりがフーッとつぶやいたことがありました。「目がいそがしい…」
 おもしろい表現だなあと感心しましたが、実感としてそのとおりだと思いました。一瞬で変わっていくさまざまな状況に対処していくには、常にきょろきょろと目を動かす必要があるからです。
 後ろのディフェンスは、そうやって、何度も何度も仲間の背中に視線を送ります。ボールマンに対するディフェンスが真剣であればあるほど、そのエネルギーは、背中から仲間にも伝わっていくのだと思います。

   

1.勝負の決め手 〜 リバウンド

 『 リバウンド 』とは、シュートしたボールが外れて、はね返ってきた瞬間、そのボールをつかみ取るプレーのことです。

 リバウンドは、数あるバスケットボールのプレーの中でも、勝敗に直結する、たいへん重要なものといえます。攻めているほうがリバウンドを取れば、もう一度攻撃するチャンスを作ります。守っているほうが取れば、相手チームのそのチャンスを奪い(このダメージが実は大きいのです)、自分たちの攻撃につなげることができるのです。

 もしお子さんや、チームのだれかがリバウンドを取ったら、「ナイスリバウンド!」と大きな声をかけてあげてください。
 シュートを決めるだけが、=活躍ではないのです。勝負を決する大事な場面だからこそ、体をはって、ボールをつかむ。取りにいく。なんとも頼もしい姿ではありませんか。

■

(リバウンドの話、おまけ)

 リバウンドはその昔、『 フォロー 』と呼んでいた時代がありました。ミスをフォローする、のフォローです。シュートを外したミスを補い助けるもの、という意味が含まれていたのでしょう。
 日本を代表するある女子選手が、「(身長が低いにもかかわらず)なぜそんなにリバウンドを取ることができるのか」という質問に、「仲間がまた次も安心して、シュートを打つことができるように」と答えていたことがありました。
 リバウンドは心理的にも、大きな影響をもたらすプレーなのかもしれませんね。